所有している家に何かしらの権利が設定されていると、売却が難しいように感じます。
借地権が設定されている家は、別の方に売却しても良いのでしょうか。
今回は、借地権とはなにか、借地権つきの家を売却する方法や売却の流れについてご紹介します。
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家の売却時に重要な借地権とは
借地権とは、家を建てて所有するために、一定期間にわたって他者の土地を借りられる権利のことです。
借地権つきの家は、この借地権を行使して借りた土地の上に建てられた住宅のことを言います。
借地権にはいくつか種類があり、それぞれ土地を借りられる期間や権利の範囲が異なるため、注意が必要です。
普通借地権は、30年、20年、10年の順に、半永久的に契約を更新し続けられる借地権になります。
定期借地権は更新がなく、期間満了後は土地を返還しなければなりませんが、1回の契約で50年以上も土地を借りられる借地権です。
旧法借地権は法改正前の家に定められた借地権で、期間の定めがある場合は期間内に家が朽廃しても再築できるなど、借主の権利が強く設定されています。
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借地権つきの家を売却する方法
借地権つきの家は、基本的に地主の許可なく売却できませんが、場合によっては売却することも可能です。
たとえば、家を土地の持ち主である地主の方に売却すれば、借地権はそのまま消滅して家だけを売却できます。
第三者に家を売却する場合は、借地権ごと家を譲渡することになるため、地主からの許可が必要です。
その際は、譲渡承諾料として、借地権価格の10％の支払いを要求される場合があります。
また、地主が土地に対して持っている底地権を譲ってもらう、または等価交換で建物の一部の権利と取り替えると、所有権として売却できるでしょう。
いずれの方法をとるにせよ、地主の方との話し合いや意見のすり合わせが必要です。
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借地権つきの家を売却する流れ
借地権つきの家を売却する際は、まず不動産会社を選んで仲介契約を結ぶ必要があります。
家の買主の方だけでなく、地主の方とのやりとりも、専門知識のある不動産会社に任せたほうがスムーズです。
家の売却について、地主からの承諾を得られたら、借地権譲渡承諾書を作成してもらいましょう。
借地権つきの家は、地主からの承諾を証明するための借地譲渡承諾書がなければ、売却できません。
書類を作成したら、借地権と家を買主の方に引き渡し、売却代金を受け取って流れは終了します。
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まとめ
借地権は、土地を借りて家を建てるための権利であり、土地自体の権利は別の方が持っています。
借地権ごと第三者に売却もできますが、地主の方に売却すれば、権利を気にせずに売却可能です。
買主の方や地主の方と交渉する際は、専門知識があり、経験も豊富な不動産会社に仲介を依頼すると良いでしょう。
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